アメリカの報道によると、
東京五輪組織委員会の理事が、
東京五輪について、
「1年から2年の延期が現実的な選択肢だ」という見方を示した
とのことです。
発言した理事は誰なのでしょうか?
そして、発言内容は事実なのでしょうか?
東京五輪延期のウォールストリートジャーナル報道の理事は高橋理事
問題の報道は、
アメリカのメディア、
ウォールストリートジャーナルのもののようです。
ウォールストリートジャーナルによると、
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の高橋治之理事が、
インタビューで
東京五輪を開催できない場合、
1年か2年、延期が現実的だ
とう見解を示したとのことです。
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会理事の高橋治之氏は、
新型コロナウイルス感染拡大の影響で今夏の五輪開催が難しくなれば、
最も現実的な選択肢は開催を1、2年延期することだとの見解を示した。
高橋氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、
理事会ではまだ五輪に対するウイルスの影響は議論していないとしながらも、
スケジュール変更が他のスポーツイベントにどのような影響があるかを
3月下旬の次回理事会までに検討する見込みだとしている。
ーTHE WALL STREET JOURNAL.より引用
https://jp.wsj.com/articles/SB11480272112996184855604586252902947292850
この報道は事実なのでしょうか?
東京五輪延期のアメリカ報道の高橋理事とは誰?
ウォールストリートジャーナルの報道では、
問題の発言は
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事の高橋治之理事のものということです。
高橋治之理事とはどんな人なのでしょうか?
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の役員は、
名誉会長、会長、副会長、専務理事、常務理事、理事、監事で構成されています。
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の公式サイトによると、
理事の名簿は以下のとおりになっています。

https://tokyo2020.org/ja/organising-committee/officer/
高橋理事の肩書は、
株式会社コモンズ代表取締役会長となっていますが、
もともとは電通のスポーツ事業局の中心人物として活躍をし、
日本のスポーツビジネスを変えた人だと言われているようです。
Jリーグの創設や、
日韓ワールドカップの招致にも深く関わった人物のようです。
さまざまな分野の専門家で構成されている理事の中の一理事ではありますが、
その中でもスポーツ関係の調整に長けた人物として
任命されていると思われる高橋理事。
私見とはいえ、発言が注目されるのもうなずけます。
東京五輪延期される?内容は事実?組織委員会の反応は?
報道された高橋理事の発言内容に対し、
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会はどうコメントしているのでしょうか?
FNN PRIMEによると、
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は
東京五輪延期の検討はしていないとのことです。
大会組織委員会は、
「報道は承知しているが、
発言の詳細や内容は承知していません。
大会の延期は検討しておらず、
準備は計画通り進めます」とコメントしている。
ーFNN PRIME より引用
https://www.fnn.jp/posts/00433654CX/202003111229_CX_CX
ウォールストリートジャーナルの報道にあるとおり、
発言は高橋理事個人としての見解であり、
高橋理事の見解としては事実なのかもしれませんが、
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会としては初耳で、
東京五輪延期についての正式な議論はまだされていない
ということのようですね。
ただ、このまま新型コロナウイルスの感染拡大がおさまらないと、
東京五輪をこのまま開催するのか、延期するのかの議論は避けられません。
選手をはじめ、東京五輪の準備に関わったすべての人のためにも、
予定どおり東京五輪を開催できるよう、
早く新型コロナウイルスの感染拡大がおさまることいいですね。
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