黒川検事長が外出自粛期間中の5月1日に賭けマージャンをおこなっていたと認め、
辞任すると報道されました。
国家公務員が違法である賭けマージャンをおこなったにも関わらず、
懲戒免職にならないのはおかしいとTwitter上では話題になっています。
辞任だと退職金が満額出るという話がありますが、
黒川検事長の退職金はいくらなのでしょうか?
黒川検事長が辞任で退職金支給?訓告処分で懲戒免職はなし?
黒川検事長はコメントで、
賭けマージャンをしていたという報道について、
事実と異なる部分もあるが、
軽率だったと述べています。
本日、内閣総理大臣宛てに辞職願を提出しました。
この度報道された内容は、一部事実と異なる部分もありますが、
緊急事態宣言下における私の行動は、緊張感に欠け、
軽率にすぎるものであり、猛省しています。
このまま検事長の職にとどまることは相当でないと判断し、
辞職を願い出たものです。
ー朝日新聞デジタルより引用
https://www.asahi.com/articles/ASN5P6JHYN5PUTIL03Z.html
一方で、
黒川検事長に対する処分について、
森雅子法相は21日、訓告処分としたことを明らかにしました。
森雅子法相は21日、5月に2回、
報道関係者と賭けマージャンをしていたとして、
東京高検の黒川弘務検事長を訓告処分としたことを明らかにした。
人事院の「懲戒処分の指針」は、
賭博をした職員は「減給」または「戒告」と規定しているが、
黒川氏は懲戒処分よりも軽い「訓告」にとどまった。
ー毎日新聞より引用
https://mainichi.jp/articles/20200521/k00/00m/010/196000c
訓告処分で済み、黒川検事長の辞職願が受理されると、
国家公務員退職手当法では退職手当を制限する根拠がなく、
黒川検事長の退職金は満額支払われることになります。
いったいいくらぐらいの退職金となるのでしょうか?
黒川検事長の退職金はいくら?6000万円以上?
黒川検事長に退職金が支払われるとなると、
いくら支払われることになるのでしょうか?
検事長は国家公務員ですので、
国家公務員退職手当法に基づいて退職金が支払われるようです。
国家公務員退職手当法によると、
退職時の月額俸給(月収)に退職事由別・勤続年数別の支給率をかけて退職金を算出するようです。
黒川検事長は東京高等検察庁検事長なので、
検察官の俸給等に関する法律によると、
月額俸給は令和元年11月29日現在で1,302,000円。
黒川検事長は辞任なので、
自己都合退職扱いと思われます。
ただし、定年延長されているという特殊な状態なので、
定年退職扱いの支給率が適用されるなんていう可能性もあるのかもしれません。
勤続年数については、1983年に検事に任官されていますので、37年です。
少なめに見積もって35年の支給率で計算してみると、
自己都合と定年それぞれで以下のとおりの計算となります。
1,302,000円 × 47.5 = 61,845,000円
【定年退職扱い】
1,302,000円 × 62.7 = 81,635,400円
定年かそうでないかで2,000万円も差が出ています。
実際には勤続年数37年ですので、
少なくとも6,200万円は支給されそうですね。
黒川検事長の年収はいくらだった?
かなり高額な退職金が支給される見込みの黒川検事長。
そもそも月額俸給が1,302,000円というのも、
なかなか高額です。
年収にするといくらなのでしょうか?
公務員には、月額俸給のほかに、地域手当が支払われます。
また、ボーナスが年2回支給されます。
それをあわせると年収としては約2,800万円ほどになるようです。
さすが検察官ナンバー2の地位です。
65歳まで働けていたら、それだけで5,000万円以上稼げていたんですね。
賭けマージャンという違法行為を続けていたにもかかわらず、
これだけの俸給が税金から払われていたというのは、
納税者からするとどうかと思う部分も出てきてしまいますね。
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