ジャスティン・ビーバーさんが、
ライム病を患っていることを告白しました。
日本では聞きなれない病名ですが、
ライム病とはいったいどんな病気なのでしょうか?
ライム病とはどんな病気?
- ライム病は感染症
- マダニが媒介する
- 名前の由来は最初に症例が確認された地域
ライム病とは、
もともとはノネズミやシカ、野鳥などが持っている細菌がマダニを媒介して、
人に感染する感染症です。
野生動物でしたら感染しても発症はしませんが、
人、犬、馬、牛では症状を示します。
1970年代にアメリカのコネチカット州のライム及びオールドライムで
最初に症例が確認されたことから、
ライム病と呼ばれることになりました。
ライム病の症状は?
ライム病の症状は、ステージによって以下の症状があります。
マダニに噛まれてから数日から数週間後に、
噛まれた部分を中心とした円形の特徴的な紅斑が出ます。
ただし、無症状な人も約25%いるようです。
その他、インフルエンザに似た症状を伴うことがあり、
体調の悪さと疲労感は数週間続くため、
特にインフルエンザやかぜと間違えられることがあります。
体内循環によって病原体が全身に拡散することにより、
皮膚や神経、眼や関節など、
全身に多彩な症状が出現します。
感染から数か月~数年かけ、慢性疾患となります。
ジャスティン・ビーバーさんが現在どのステージなのかはわかりませんが、
少なくともステージ2には到達しているのではないでしょうか。
日本では今のところ、ステージ3の症状まで出ている例は報告されていないようです。
ライム病に感染しやすい地域がある?
ライム病が日本では聞きなれない病気なのは、
日本での感染が欧米に比べ少ないからのようです。
アメリカでは特にニューヨーク州周辺での感染報告が多く、
ニューヨークの風土病とさえ言われているようです。
国立感染症研究所によると、
日本で感染報告がある地域にも偏りがあり、
北海道が多くなっているようです。
推定感染地がある地域は北海道のほか、
新潟県、福島県、群馬県、長野県、福井県、大分県となっており、
日本において媒介原因となることが多いシュルツェ・マダニの生息域近辺と一致しています。
シュルツェ・マダニの生息域近辺に行くことがある場合は、
長袖長ズボンに手袋をするなど、
皮膚の露出を避けた服装をし、
シュルツェ・マダニに噛まれないように気を付けましょう。
以上、ライム病についてご紹介しました。
過去にアヴリル・ラヴィーンさんもライム病に感染していましたが、
治療は数年続いたそうです。
ジャスティン・ビーバーさんも治療は長期間になることを見込んでいるのか、
闘病生活をYouTubeで「ジャスティン・ビーバー:シーズンズ」と題し、
全10回のドキュメンタリーシリーズとして公開するそうです。
治療が成功するよう見守っていきたいですね。
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